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【ハヤシ教頭】あいさつについて考えてみよう

石山中学校区では、先日「地域連携あいさつ運動」を実施しました。生徒・教職員・小中PTA・各コミュニティー協議会・育成協議会等の多くの方々が校区に分散して、それぞれの場所であいさつ運動を行いました。
地域の方もニコニコ!小中学生もニコニコ!活動はおおむね盛況で、朝から元気の出る良い取組でした!!また来年も継続したいですね!


・・・ふと、あることを思いました。
そもそも私たちは、ほとんどの人が小さい頃(幼保小中高・・・大人になっても)から、いろいろな所で「あいさつは大事だよ」と言われ続けている気がするなぁ、と。

なぜ大人たちは、口を揃えて「あいさつは大事だよ」「ちゃんとあいさつなさい!」って言うんだろう?


と言うわけで今回は、「あいさつ」についてちょっと調べたり考えたりしてみました。

(1)互いの価値を認め合う「魔法の言葉」


 明るくあいさつをされて悪い気分になる人はなかなかいなそうです。なぜかと言うと、あいさつをされる=自分の存在を認めてもらっている、という気分になるからです。大抵の人は「承認欲求」をもっていますから、自分に声をかけてもらえるという出来事は、自分がここに存在してもいいんだ!という安心感に繋がるわけです。
 あいさつをすることは、相手に安心感を与えること。ということは、みんなが笑顔であいさつすれば、みんなが互いに安心感を得ることができるわけですね!! むりやり素敵な髪型を褒めなくても、とってつけたように勉強や運動ができることを褒めなくても、例えば「おはよう」というたった4文字の言葉で、人に安心感を与える魔法の言葉、それがあいさつ。
 世の中の人が全員そんな気持ちであいさつできたなら、これだけでも「いじめ」なんてなくなるんじゃない?

(2)あいさつをしないとシンプルに「頭が悪くなる」


 お笑い芸人キングコングの西野亮廣さんが、何か(本?YouTube?)で言ったのですが、あいさつをしないと「シンプルに頭が悪くなる」そうです。要は、あいさつをしないと、人との繋がりがつくれなくなると。どんな人物かにかかわらず、いろいろな人と話をすれば、その分「有益かも知れない情報」が得られる。
 従って、あいさつしなければそもそも会話が発生しないため、有益かも知れない情報はまったく得られない。だからシンプルに頭が悪くなる、という論理ですね。

(3)目を見て笑顔であいさつは便利


 赤ちゃんに向かって笑顔を見せると、赤ちゃんも笑顔になることがよくあります。脳にはミラーニューロンとか言う神経細胞があるらしく、「鏡」の役割を果たすのだそうです。雑に言うと、物まねしちゃうと。
 だから、あいさつをする際に、目を見て(目を見るとたいていの人は目を合わせてしまう)笑顔であいさつすると、つい相手も笑顔になってあいさつしてしまうわけです。
 あいさつをしたのに返してこなかったから、あいつはダメだ!と思ってしまう人が少なからずいるようですが、そういう人はその前に自分のあいさつがちゃんと相手に気付いてもらっているかを考えてみるといいです。なげやりなあいさつは、分からずに無視されるかまたは、ミラーニューロンによってなげやりなあいさつを返されるかです。

(4)自分からあいさつすると良い理由


 人は承認欲求が高いわりに、他人を承認しようとしないことが多いです。あいさつをしてもらえたら、すげぇ嬉しいけど、自分からするのは「無視されるかも・・・」「嫌に思われるかも・・・」という理由でできないんです。と言う人も少なくないかも知れないですね。
 けれど、自分からあいさつをすれば、どうあれ相手はいい気分になるんです。無視されようがなんだろうが、あいさつしまくればその分だけ誰かをいい気分にさせていると。ということは、あなたはだんだんと周囲から「素敵なあいさつをしてくれるいい奴」「なんだか明るいやつ」という認識を受けるようになってくるのです。
 更に言えば、脳はあいさつをしているその自分の行動を記憶し、記録し、自分は他人に安心感を与えている、役に立っているんだ、という謎の自信が生まれてきますよ。
 あいさつは自分から。他人から承認されたかったら、まずは他人を承認すればいいってことですね。

 とまぁ、こんな感じであいさつについて考えてみました。だいたいの人にとって「あいさつが大事」は十分当てはまる感じだし、多くの大人たちが「あいさつなさい」ということも理解できそうです。
 どうでしょう?「あいさつ」・・・したくなってきませんか??