受験シーズン本格的に…
「実力テストの点数がもう少しねぇ…」
「高校選びは自分の将来を見据えてしっかりと考えなきゃダメだよなぁ」
令和4年もあとわずかとなりました。
先週中学三年生は、三者面談が行われましたが、皆さんどんな思いで臨みましたか?そして今はどんな思いでいますか?
冒頭の言葉は、受験生が大人から言われるセリフの上位に含まれます。けれど、なんだか言ってることが矛盾しているようにも聞こえます。
今の願いと将来の自分は結構かけ離れている
昔の話ですが、私は、学校で行う進路説明会で三年の保護者の皆さんに
こんな事を聞いたことがあります。
「皆さんは今、何らかの仕事をしている方が多いと思いますが、中学校の時に思い描いていた自分の将来の仕事と今の自分の仕事が一致しているという方がいたら手を上げてみてください」
結果は、3、4人程度…。
続けて聞きました。
「では、今の自分の仕事について、若い頃思い描いていたものとは違っているから、そのことに凄く不満があったり、凄く困ったりしている方は…?」
これも結果は同数程度でした。
あれ?じゃあ、どうして受験に対して、大きな不安をもつのでしょう??
よく耳にするセリフがあります
「義務教育の終了」
「中学最後の大きなイベント」
「少しでも偏差値の高い高校に行けば人生の選択肢が増える」
「子どもには今後の人生で苦労してほしくない」
こんな感じで、受験そのものを神格化しちゃう風潮が見え隠れします。それはそれで真実だと思うし、その通りだとも思います。
けれど、卒業後の進路がどうなろうと、生徒自身がそこで幸せを見出したり、人生の目的を考えたりしながら充実した暮らしができていれば、それで良いような気もするんですよね。
自分を責めるのはやめよう
大人の焦りや期待を強く感じた生徒ほど、自分を責めたり将来に不安を感じたりする傾向にあるようにも感じます。口には出さなくとも、大人から浴びせられた言葉や、漏れ出ている雰囲気(^^;)を感じ取って、それらを達成しなければならないと思ってしまうからです。
でもね。生徒の皆さん、大丈夫ですよ。
我々大人は、今こうやって、苦労は当然多いけれど、小さな幸せを感じながら日々暮らせていますから。
「時代が変わって先が見えない」っていう人もいるけれど、だとすれば今の時代の方が多様な生き方ができるようになっているわけだから、考えようによっては、自由で面白い未来が待っていて、いくらでもそれを創れる可能性に溢れている!とも言えますね。
大人には大人の事情がある
けどね。生徒の皆さん、ちょっとわかってね。
我々大人は一度高校受験を経験してます。生徒は自分とは異なるけれど、何となく異世界転生ものみたいに、2周目してる感覚になってしまうこともあるんだよね。
さらに…
我々大人は生徒の成長と無限の可能性を信じているんだよね。
だから、2周目な分だけ「こうすれば良いのに」ってつい口だしたくなっちゃう。学校や塾の先生に至っては、毎年受験生を受けもっているわけだから、何週目だよ!って感じです。
もっと言えば、大人は生徒に対して、金銭的にも時間的にも、すごーく労力を使っているんだよね。
見返りは、生徒がいきいきと輝いて、元気に成長する姿が見れること。
だから、勉強でも運動でも他のことでも、生徒が必死で頑張る姿を見たいと思ってしまうんですよね。
応援しています!
これまでの話には、統計的根拠はないです。単なるアタマノナカミ。
それでも、ここまでの内容をまとめて整理してみると、結局受験は大人(親・教師等)目線の考えと、子ども(生徒)目線の考えがそれぞれ異なっていることが多いのは当然のことかと思います。
だから、双方にはすれ違いがあるし、思考の相違もあると。
そんな背景を理解した上で、どれだけ双方が理解しあえた中で考えを歩み寄っていくかが重要なのかもしれないなぁと思います。
結局、受験って人生にとって凄く重要なことのようでもあるし、見方によっては後から何とでもなるようなことだよなぁとも思えるし、結局何が言いたいのかよく分からない今日この頃です。
最後に1つだけ。
私は受験に臨むすべての人たちを応援していますよ(๑>◡<๑)